取引先へのお祝いには生花とプリザーブドフラワーのどちらを贈るべきか?

籠に入った花束とプレゼント

取引先へのお祝いには生花とプリザーブドフラワーのどちらを贈るべきか?

開店や移転、上場など、懇意にしている取引先にめでたいことがあれば、つどお祝いをすることが一般的なビジネスマナーです。その際に贈るお祝いの品として定番のものと言えばフラワーギフトです。美しい見た目で心に安らぎを与えてくれるフラワーギフトは、取引先の社員たちの心も癒してくれます。

ビジネスでのお祝いに贈られるフラワーギフトといえば、以前は生花を使ったものを想像する方がほとんどだったと思います。

しかし、近年、個人間の贈り物として、生花ではなくプリザーブドフラワーを贈るケースが増えています。生花よりも長く保つことから、ビジネスでのお祝いにおいてもプリザーブドフラワーのほうが好まれるのではないかと考えている方もいるのではないでしょうか?

生花とプリザーブドフラワーは異なる魅力を持っています。シーンや相手にあわせて贈り分けることができればベストです。

生花の魅力

文字通り、生きた花である生花は、自然そのままの姿でギフトにアレンジされます。見た目のみずみずしさやほのかな香りが特徴です。未加工のものが1番美しいと考える方も多く、プリザーブドフラワーよりも安価でありながら、プリザーブドフラワー以上の感動を与えられます。

難点としては、水をあげて継続的に世話をしなければならない点や、短期間で枯れてしまう点が挙げられます。そのため、一時的に楽しむものやオフィスを彩るものとして贈る際に適しています。

プリザーブドフラワーの魅力

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは、特殊な液体に浸して水分を抜くような加工をした花のことを指しています。見た目や質感は生花とそれほど変わりなく、加工方法によっては高級感もあります。ただし、自然の花特有の香りはありません。

プリザーブドフラワーの大きな特徴としては、管理の手間が少なく、長く楽しめることが挙げられます。水やりの必要がなく、管理する場所にさえ気を付ければ3年以上も美しい姿を保つと言われています。

また、加工品ということで、生花には存在しない色の花も作られています。他社と被ることを避けたい場合に適しています。

どちらのギフトも魅力的なことに変わりはありませんが、中には、生気に乏しいという理由から、プリザーブドフラワーを贈られることに良い印象を持たない方もいます。取引先との関係性によってはプリザーブドフラワーを避け、生花を贈るほうがベターです。

生花の中でも、こちらのショップで販売しているような胡蝶蘭のギフトは定番となっています。相手を選ばずに贈ることができ、間違いがありません。

花を贈る時のマナー

フラワーギフトを贈る時は、マナーについても知っておく必要があります。せっかくのお祝いで先方に悪印象を与えないように気を付けましょう。

<立札の書き方>

フラワーギフトには立札をつけることが一般的です。立札には、以下の3つの項目を記載します。
・お祝いの文言
・贈り主の会社名や個人名
・届け先の会社名や個人名

<贈るタイミング>

適切なタイミングはお祝いの内容により異なります。
開店祝い、開業祝い:2日前~前日
移転祝い:移転完了の前日~2週間以内
昇進祝い、就任祝い:当日(仏滅の日を除く)
贈るタイミングを誤ると、かえって先方に迷惑をかけることになるため配慮しましょう。

<避けるべき忌み言葉>

ギフトにメッセージカードを添える場合は忌み言葉に気を付けなければなりません。縁起が悪いとされる言葉はすべてNGです。お祝いの内容により多くの忌み言葉があるため、つど調べると良いでしょう。例としては、倒れる、傾く、失う、終わるなどの言葉は避けるべきとされています。